斉天大聖 (せいてんたいせい) その4

 さても悟空が勝ちをおさめて引き上げてくると、
全山七十二洞の妖王と、六人の義兄弟が、
ぞくぞくと祝いに駆けつけた。
早速洞内で宴会がはじまる。
その席上、悟空は六兄弟に提案した。

「諸君、おれでさえ 斉天大聖を名乗ったんだから、
兄貴たちも大聖の看板を出してはどうか」

牛魔王 (ぎゅうまおう) が、まっさきに賛成した。

「さすがは賢弟。いいことを言う。
よし、おれは 平天大聖 (へいてんたいせい)
と名乗るぞ」

つづいて蚊魔王 (こうまおう)

「おれは 覆海大聖 (ふくかいたいせい) だ」

鵬魔王 (ほうまおう)

「おれは混天大聖 (こんてんたいせい)」

獅駝王 (しだおう)

「おれは移山大聖 (いざんたいせい)」

猕猴王 (みこうおう)

「おれは 通風大聖 (つうふうたいせい)」

偶 (ただしい字はけものへん) 狨王 (ぐかいおう)

「おれは 駆神大聖 (くしんたいせい)」

こうして自作自演、勝手に称号を決めた七大聖は、
一日中愉快に過した後、それぞれに帰っていった。
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by seiten_taisei | 2001-04-04 00:00 | 児・天上界大混乱の巻
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